き み 谷川俊太郎
演奏:和歌山県立田辺高等学校
きみはぼくのとなりでねむっている
しゃつがめくれておへそがみえている
ねむってるのではなくてしんでるのだったら
どんなにうれしいだろう
きみはもうじぶんのことしかかんがえていないめで
じっとぼくをみつめることもないし
ぼくのきらいなあべといっしょに
かわへおよぎにいくこともないのだ
きみがそばへくるときみのにおいがして
ぼくはむねがどきどきしてくる
ゆうべゆめのなかでぼくときみは
ふたりっきりでせんそうにいった
おかあさんのこともおとうさんのことも
がっこうのこともわすれていた
ふたりとももうしぬのだとおもった
しんだきみといつまでもいきようとおもった
きみとともだちになんかなりたくない
ぼくはただきみがすきなだけだ
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君のことを有名にすることもできないし
君を幸せにする自信もない
これおいしいねって共に分かち合えないかもしれない
すきなこどもだって見れないかもしれない
でも君に溶け込んで、君の夢に溶けこんで
十月の風を感じる僕は今、しあわせ
28年間感じたことの無い眩しさは
まっすぐに立っていられないほど
[1回]
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