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イチゴイチエ ~Once in a life time
せんせい7年目猛進中。 天職だと思う日もあれば、そうでない日もある。日々うたいつづっています。 
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Viivi Luik 
" 1. On hilissuvi " ~ Sügismaastikud

songs: Veljo Tormis




Ja lõhnab angervaks
ja tulilill
ja ohakas.
On hilissuvi, on hilissuvi
ja pihlapuus
on marjakobar
ja männikus
on kanarbik.
Ja seda suve
ei tule enam
ei tule enam
seda suve.

********************************************
ヴィーヴィ・ルイク 詞
1.晩夏 ~ 「秋の風景」より

曲:ヴェリヨ・トルミス

シモツケと薊の匂いがただよいはじめる
夏の終わりに、夏の終わりに

ナナカマドの木と松の木、
ヒースの林を抜けて
この夏は去っていく

もはや夏は帰ってこないと、風が去った




 ■ 合唱音楽は生き様そのもの

 この曲、12年前の八戸市立根城中学校(女声)の名演が記憶に新しく、何度も擦り切れるまでVHSを観た覚えがあるが、まさにトルミスの描いた作品の中でも、邦人の心を掴んで離さない叙情的な音の動きがちりばめられている。

 夜に鍵を掛ける校舎にむかって風が吹きつけているのに気づいたときは、もう晩夏はやってきている。気づいたときにはそこにいる。

 今年の夏は人生の中で一番凄まじく疾く駆け抜けた。汗を拭う暇もなく、風に気づくいま。

 風は嫌なことを吹き流し、佳き便りを運んでくれる。エストニアの風はこのように彩り深く、まるで日本とは違うのだろうが、エストニアに行ったことの無い自分にさえ、土と想い出の匂いを運んでくれる。


 しなやかなこころの風を自分のところへ運んでくれた、自然の力に感謝をしたい。

 そして今度は自分が風を起こし、太陽へ向かって吹き返したい。

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 卒業本当におめでとうございます。

最近IQ(頭の知能指数)より、EQ(心の知能指数)を、ということが言われていますが、

先生は君にEQの高さを見出しています。

周囲の人間と、いかに楽しく上手に付き合うことができるかということです。

いばらずに人を束ねていくことができるかということです。

礼儀とマナーを守れるということです。

素直であることです。

君はこれからの時代を担う人となるでしょう。

大きな夢を持ち、空高くどこまでも!

そして心にいつも音楽を!

’97春 熊大附属小 浦田範貢




 今年の春は、思ってもみないほど順調な滑り出しで、まるで藤が丘の桜は自分のために咲いているような錯覚に陥る。そして、これまた好きな熊本の桜も目に浮かぶ。

そりゃ夜更かしはご愛嬌だが、仕事が楽しい。久しぶりだ。

ぼーっと10数年前の恩師の手紙を眺めながら、EQをwikipediaで調べてみたりする。
こんな言葉を小学生だった自分にくださった先生は、きっと心の教育をされていた方だと思い出す。


 またはじまる、はる。

 街角で出逢う、桃色のはる。


みんな楽しそう。でも自分も楽しいからそう思えるのだと、夜更けにふと実感する。

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seizya

 *


 十数年前に観たTVドラマで「聖者の行進」(TBS系)というものがありました。

中学生の自分にはあまりにも鮮烈な内容で、今でも一話一話を鮮明に思い出す。

極めてノンフィクションドラマ。視聴率もそれなりにあったし、同世代の人たちは知っているドラマだと思う。

脚本は『高校教師』、『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』、『未成年』に代表される、野島伸司。
強い人間だけが生き残ることの出来る現代社会に対するアンチテーゼで、ドラマの内容は、水戸事件(水戸アカス事件)を基にしたもの。

知的障がい者達の働く地方都市の工場が舞台。奴隷の如く日常に行われる彼らへの暴力、性的虐待。

ドラマのタイトルは、純粋な心を持つ知的障がい者達を聖者になぞらえるとともに、ドラマ内で彼らが演奏するジャズナンバー「聖者の行進」からとられている。


 いちおうこれでも音楽教員の端くれなので 見解を述べると、あまりにも有名な「聖者の行進」という曲は、黒人音楽からの発祥。葬式の際に多く演奏されていたことが文献に残る。日本のようにおどろおどろしく葬送するのではなく、天に召される時こそ、陽気に輝きを持って送ろうという、野性的かつ純粋なおくりびとの心が、あのようなリズミカルな音楽を生んだ。

もちろんドラマ内で使われている意図としては、障がい者の純朴な部分や屈託のない心の奥を、皮肉に表現している部分もあると思われる。

だからこそ、あのマーチを聴く時、なんだか不思議な気持ちに襲われる。


 *


 人に教えるようになり、5年目。
今年度の4月から、通常学級から児童相談所へ異動となった。

戸惑う自分に 同僚は「栄転おめでとー」だとか「若い時に赴任になってよかったよ」であるとか声をかけた。

しかし、現実は想像を絶する環境だった。

自分の胸の不安や戸惑いを保つ前に、目の前に生き延びた子どもの顔を直視することができなかった。

 がやがやと珍しそうにメディアで流れる児童虐待、虞犯の現状が広がっていたのだ。


 *


 ここに赴任する前には感じなかったであろう感情があります。

表向きに書いていますが、教師という仕事が「天職」だと思う日もあれば、そうでない日もある。むしろ後者の方が多くなったかもしれません。

 悪口は言いたくないなぁと思いますが、自分の今思っていることや子どもとの歩み、たまには辛みなども書き出していこうかと思い、今年重い腰をあげました。

 主観が前面に押し出されたブログかも知れませんが(笑)、どうぞお付き合いいただきますよう。


 *


子どもは幸せになるために生まれてきた


ぼくらの未来は光にみちているか


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