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イチゴイチエ ~Once in a life time
せんせい7年目猛進中。 天職だと思う日もあれば、そうでない日もある。日々うたいつづっています。 
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 誕生日の祝福を受けた。
毎年、誕生日前後は底冷えするが、今年も名古屋は例にもれず冷えた誕生日だった。

自慢でもなんでもないが、お祝いしてくださる人への感謝の意味を込めて書かせていただくと、毎年、本当にたくさんのプレゼントやお手紙、お言葉をいただく。本当にうれしいことこの上無い。子どもからの「先生、もうすぐ30だね!」のメッセージなんて、最上級に嬉しいものだ。皆さまにも、この場をお借りして御礼をお伝えしたい。個人的には追々…

 母は昔から、こう自分に言う。
「3つのKを大切にしなさい。あなたがここまで来れたのは決して二本の手足だけではない。」

 3つとは、「謙虚」「感動」「感謝」である。自分の音楽に対する三本柱でもある。

 父は昔、よく自分にこう言った。
「何になりたいか?と聞かれたら、人の役に立つ仕事をできる職業と答えなさい。」

 弁護士や医者になれるような頭は育たなかったが、少しは自我を譲って仕事に取り組めているだろうか。

 而立の年を目前に、両親の言葉がふと心を通り過ぎる。
教育や音楽でしか恩返しができないかもしれないが、そんな自分を誇りに感じ、自己を肯定しながら生きていこうと思う。



 今日は久しぶりの投稿なので、ちょっと語りたいと思う。

自分が好んで観るテレビ番組で、NHKのプロフェッショナル~仕事の流儀という番組がある。
先日の放送で、パリで活躍するテーラーの鈴木健次郎氏の特集があった。その鈴木氏の言葉が、まさに言い得て妙なのでご紹介したい。

 「プロフェッショナルとは、常に自分の世界観を持っていて、それを表現したいと思う、その努力を決して怠らない人。技術だったり、色んなことでそれを試行錯誤して表現しようと、最大限の努力をできる人。」

と打ち立てたのだ。この言葉には感動を覚えずにはいれなかった。

番組ではさまざまな分野のプロフェッショナルが特集される。その中のある回で、

「プロフェッショナルとは、素人に圧倒的な差をつけて、力を見せつけることじゃないですかね。」

と鼓舞した氏もいた。良し悪しはあるが、たまに「そうじゃないだろ」と突っ込みたくなることがあるのは、自分の加齢のせいだろうか。


 近い未来、道徳の時間が教科化されるという動きがあることに危惧を覚えているのは自分だけではないと思う。どのような評価がされていくのかは全く未知数であるが、自分の道徳観を磨くことは、目指す音楽につながり、得てして子どもの思想にも影響をあたえていく。大きな責任があるように思う。

 何が見えているのか、何が隠されているのか
見極めながら、自らの道にプロフェッショナルを感じながら邁進していきたい。


 もう一つだけ・・・(長w)

 来年の早春、初の海外修行に行きます。初発はアメリカへ。
そして第二弾はヨーロッパ。こちらはおそらくドイツか北欧になりそう。

合唱指揮(音楽教育)のディプロマをとることを目指し、この歳に適しているか不安だけど、絶対にやり切っていきたいと思います。
もともとあまり海外志向はなかったのですが、「出逢い」と「想い」に作用され、この決断に至りました。勿論日本での勉強もひたむきにやることは常です。

 それに際してみなさんへお願いと急募です。
こんなとんでもない破天荒野郎について合唱伴奏(室内楽)をしていただけるピアニストを探しています。
 もちろん自分も動いているのですが、自薦他薦は問いません(笑)ちょっと異国の音楽の空気を味わってみたい方の情報をお待ちしております。

心揺さぶられる「想い」の部分を優先させ、恋愛にしても仕事の戦友にしても、他愛もない食事や娯楽で「楽しいね」と共有し合えるような家族・友、

 そういった縁を紡ぎながら、成長できる一年でありたい。

 言い訳をせず、しんどいという吐露を素直にできる自分を認める一年にしていきたいです。

 長々と失礼しました。
 2013年も残りわずか。どうぞみなさんご自愛ください。

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こころのありか  片岡 輝

(「こころのてんきよほう」より)





こころって どこにあるの

ママにきくと

「さあね パパならしってるかもしれないわ」

そこで パパにきくと

「はて どこだったっけ そう せんせいならおしえてくれる」

そこで せんせいにきくと

「そういうことは ほんをよんで しらべれば わかる」

そこで ほんをよむと

「むかしのひとは かんがえた こころは しんぞうにある と

べつのひとは こういった こころは あたまのなかにある と

けれども しんぞうを かいぼうしても

あたまをXせんで のぞいてみても

こころのありかを つきとめることは できなかった」

そうか そうか そうなのか

こころのありかは なぞなんだ

でも あるってことは たしかだよ

だって だれかを すきになると

こころが ざわざわ さわぎだすんだもん

こころ こころ こころさん

どこにあるかは しらないけれど

あなたがあって ほんとうによかった


****************************


こんなに疲れているのは仕事のせいだと言い聞かせごまかしてきた。

でも違う。

知っている。

どうすることもできないこころの砕き。

音を立て、もろくも崩れ去る、こころ。


がらがらと、すーっと音をたてながら

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き  み   谷川俊太郎


演奏:和歌山県立田辺高等学校


きみはぼくのとなりでねむっている

しゃつがめくれておへそがみえている

ねむってるのではなくてしんでるのだったら

どんなにうれしいだろう

きみはもうじぶんのことしかかんがえていないめで

じっとぼくをみつめることもないし

ぼくのきらいなあべといっしょに

かわへおよぎにいくこともないのだ

きみがそばへくるときみのにおいがして

ぼくはむねがどきどきしてくる

ゆうべゆめのなかでぼくときみは

ふたりっきりでせんそうにいった

おかあさんのこともおとうさんのことも

がっこうのこともわすれていた

ふたりとももうしぬのだとおもった

しんだきみといつまでもいきようとおもった

きみとともだちになんかなりたくない

ぼくはただきみがすきなだけだ


********************************************************

君のことを有名にすることもできないし

君を幸せにする自信もない

これおいしいねって共に分かち合えないかもしれない

すきなこどもだって見れないかもしれない

でも君に溶け込んで、君の夢に溶けこんで

十月の風を感じる僕は今、しあわせ

28年間感じたことの無い眩しさは

まっすぐに立っていられないほど


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高栄 様

 名古屋の様子はどうですか。熊本は新緑の頃になり、花見も藤・ツツジと移り変わりつつあります。
 書類が来たので送ります。梨莉(妹の名前)の話ではパパの所へも着いたとの事ですよ。二重になってないか、telして確認してね。
 
 梨莉は3月の始めに帰熊して、東京へ移り、今月6日に熊本で就職するとの事。現在、就職準備中です。純也(弟の名前)はあと1年大学生活をしなければならず、楽しさと苦しさ半々で毎日過ごしています。

 母は9町内自治会会計も任期終了し、やっと解放されました。父と仕事に専念したいと思います。
 佐敷の母は、現在、市内の尾の上比企グループ「(施設名)」という施設に入院し、昨今認知症の気配ありという事で、近日、母が行ってきます。昨年の9月見舞の折は、元気で、高栄・梨莉・純也の話もしました。少々残念ですが、母も85歳、そして父も91歳で、増々高齢化していくのは仕方ないです。
 時の流れは速く、着実にパパも私も老いていくのだと認識している昨今です。
 
 母は、貴方達には、この先悔いなく自由に豊かな感性で、自分の人生を過ごして欲しいと願っています。
 長男だから、長女だからとか、次男だからのしがらみ等は一切必要なしです。
 
 高栄も今日まで、悲しい事、嬉しい事、苦しい事、色々な経験をし、大人に成ったでしょう。
 後を振り返る事なく、前を見て進みなさい。母は+(プラス)思考でここまできました。
 決して、過去を振り返ってはいけません。高栄への母からのメッセージです。いつも元気で笑顔の高栄を母は心の中に思っています。
 自分を信じて前進して下さい。

 (中略)
 
 高栄も身体に気を付けて、仕事に専念してね。

 母も頑張ります。

 4/17 母 


.......................................................................


 自分は、父や母の書く字が大嫌いで書道を習い始めた。
 なんとなく癖があり、幼いながら「こんな字は書きたくない」と一種の軽蔑すら覚えた。

 祖母(母方)の知り合いの書道教室にお世話になり、一応中学いっぱいまでやり通したと思う。
 それからは至る所で字を褒められるようになり、得意気になり、また綺麗に字を書きたいと思い、とにかく親に対して優越感を抱きながら字を丁寧に丁寧に書き続けた。

 祖母が亡くなってから、自分のいろんな書道の作品を見つめ、自分がなぜ字にこんなにもこだわり続けたかを見直す機会があった。そこでも気づかなかったことがある。

 それは、親の書く字が、こんなにも味があり、想いがこもっているということ。

 在学中、一度ももらわなかった手紙。
 不意に名古屋に届いた一通の手紙。

 仕事で気が滅入った時。子供のことで悩んだ時。思うような毎日が送れない時。

 最近はよく手紙を見返して、心を熊本まで飛ばしながら、想いにふけっている。

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ひとつの別れがあると
そのことでまわりの人間関係は微妙に変わる
別れは何もかもゼロにするのではなく
小さな出会いを残していく
別れでできた傷口にやさしくしみる出会いを…

  

 津田まさごろ(女声合唱のための12のシャンソン「日々のあぶく」より)

 別れが生んだ出会い



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