誕生日の祝福を受けた。
毎年、誕生日前後は底冷えするが、今年も名古屋は例にもれず冷えた誕生日だった。
自慢でもなんでもないが、お祝いしてくださる人への感謝の意味を込めて書かせていただくと、毎年、本当にたくさんのプレゼントやお手紙、お言葉をいただく。本当にうれしいことこの上無い。子どもからの「先生、もうすぐ30だね!」のメッセージなんて、最上級に嬉しいものだ。皆さまにも、この場をお借りして御礼をお伝えしたい。個人的には追々…
母は昔から、こう自分に言う。
「3つのKを大切にしなさい。あなたがここまで来れたのは決して二本の手足だけではない。」
3つとは、「謙虚」「感動」「感謝」である。自分の音楽に対する三本柱でもある。
父は昔、よく自分にこう言った。
「何になりたいか?と聞かれたら、人の役に立つ仕事をできる職業と答えなさい。」
弁護士や医者になれるような頭は育たなかったが、少しは自我を譲って仕事に取り組めているだろうか。
而立の年を目前に、両親の言葉がふと心を通り過ぎる。
教育や音楽でしか恩返しができないかもしれないが、そんな自分を誇りに感じ、自己を肯定しながら生きていこうと思う。
今日は久しぶりの投稿なので、ちょっと語りたいと思う。
自分が好んで観るテレビ番組で、NHKのプロフェッショナル~仕事の流儀という番組がある。
先日の放送で、パリで活躍するテーラーの鈴木健次郎氏の特集があった。その鈴木氏の言葉が、まさに言い得て妙なのでご紹介したい。
「プロフェッショナルとは、常に自分の世界観を持っていて、それを表現したいと思う、その努力を決して怠らない人。技術だったり、色んなことでそれを試行錯誤して表現しようと、最大限の努力をできる人。」
と打ち立てたのだ。この言葉には感動を覚えずにはいれなかった。
番組ではさまざまな分野のプロフェッショナルが特集される。その中のある回で、
「プロフェッショナルとは、素人に圧倒的な差をつけて、力を見せつけることじゃないですかね。」
と鼓舞した氏もいた。良し悪しはあるが、たまに「そうじゃないだろ」と突っ込みたくなることがあるのは、自分の加齢のせいだろうか。
近い未来、道徳の時間が教科化されるという動きがあることに危惧を覚えているのは自分だけではないと思う。どのような評価がされていくのかは全く未知数であるが、自分の道徳観を磨くことは、目指す音楽につながり、得てして子どもの思想にも影響をあたえていく。大きな責任があるように思う。
何が見えているのか、何が隠されているのか
見極めながら、自らの道にプロフェッショナルを感じながら邁進していきたい。
もう一つだけ・・・(長w)
来年の早春、初の海外修行に行きます。初発はアメリカへ。
そして第二弾はヨーロッパ。こちらはおそらくドイツか北欧になりそう。
合唱指揮(音楽教育)のディプロマをとることを目指し、この歳に適しているか不安だけど、絶対にやり切っていきたいと思います。
もともとあまり海外志向はなかったのですが、「出逢い」と「想い」に作用され、この決断に至りました。勿論日本での勉強もひたむきにやることは常です。
それに際してみなさんへお願いと急募です。
こんなとんでもない破天荒野郎について合唱伴奏(室内楽)をしていただけるピアニストを探しています。
もちろん自分も動いているのですが、自薦他薦は問いません(笑)ちょっと異国の音楽の空気を味わってみたい方の情報をお待ちしております。
心揺さぶられる「想い」の部分を優先させ、恋愛にしても仕事の戦友にしても、他愛もない食事や娯楽で「楽しいね」と共有し合えるような家族・友、
そういった縁を紡ぎながら、成長できる一年でありたい。
言い訳をせず、しんどいという吐露を素直にできる自分を認める一年にしていきたいです。
長々と失礼しました。
2013年も残りわずか。どうぞみなさんご自愛ください。
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